線条体黒質変性症は投薬による治療の難しい病気だといわれています。特に、「パーキンソン症候群」に該当する各種の機能障害にはパーキンソン病の治療薬が有効に作用しないケースが多く、理学療法(リハビリ)による取り組みが重視されています。リハビリのメニューもパーキンソン病に準じたものがメインとなり、それぞれ理学療法士や言語療法士、作業療法士など、専門家の指導の下で実践されています。
例えば、歩行障害を生じている患者さんについては、姿勢の矯正、歩行のトレーニングなどが指導されます。言語障害に対しては、呼吸法の指導や発声法の訓練などが行なわれます。「精神的なリハビリ」という意味において、患者やその家族に対してカウンセリングを行なうケースも増えています。日常的な取り組みとして、手先の感覚を維持するために編み物などを勧められる患者さんもいるようです。
いずれも「生活の質」を維持するために重要な取り組みですが、過度なリハビリは肉体的な負担となり、病状を悪化させてしまう懸念もあります。逆に、取り組みが不十分であったり、継続期間が短かったりすると、十分な効果は期待できません。独力で自分なりに工夫して取り組んでいる患者さんも多いようですが、適時、理学療法士、医師などのアドバイスを仰ぐようにしてください。症状が進行するにつれて、リハビリ中に怪我をするリスクが高まります。できるだけ第三者の監視の下で実践することをおすすめします。

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