線条体黒質変性症とは、「オリーブ橋小脳萎縮症」、「シャイ・ドレーガー症候群」とともに「線条体黒質変性症」の一種に分類され、主徴としてパーキンソン病によく似た症状を生じる病気(脳神経疾患)です。治療法の確立されていない難病であり、発症する原因もよく分かっていません。主な症状としては、筋肉のこわばり、震え、歩行障害などが挙げられます。さらには、自律神経に異常をきたし、立ちくらみ、排尿障害、便秘などの症状があらわれることも多いようです。
パーキンソン病治療に有効な薬剤も、線条体黒質変性症には効果を発揮しないケースが多く、国の指定する難病の一つに数えられます。10万人に1~3人程度が発症する非常に珍しい病気で、特に50代の男性が発病する例が多いといわれています。パーキンソン病と比較すると病状の進行も早く、発病後5~10年で死に至る症例が少なくありません。末期になると呼吸障害を生じ、突然死のリスクも高まるといわれています。ただし、遺伝性は確認されておらず、近親者において発病のリスクが高まるという報告はありません。
根本的な治療法が存在しないため、症状の進行に応じて適時、対症的な薬物治療や生活指導(食事の摂り方など)、さらには鍼灸・理学療法(リハビリ)を行なう必要があります。特に、鍼灸や理学療法については「生活の質」を大きく向上させる余地があるだけに、長期的、継続的な取り組みが重要になります。医療費、福祉サービスについては、国から補助を受けることのできる特定疾患の一つに指定されています。

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