脊髄小脳変性症の予後には個人差が大きいといわれています。また、病型によっても予後が大きく異なり、症状の進行にもかなりの幅があるようです。例えば、小脳症状のみで経過する型であるとされる皮質性のケースについては、病状の進行が非常に遅く、生命予後(余命など命にかかわる予測)にもほとんど影響しないといわれています。一方で、オリーブ橋小脳萎縮症については、発病後は数年で急速に病状が悪化する例もあって、呼吸器感染症や尿路感染症のリスクが高まることから生命予後も大きく悪化する可能性が高いようです。
予後を考えるうえでは発症年齢も重要です。たとえ進行の遅い病型であっても、若年で発症すると数十年かけて徐々に症状が悪化していき、日常生活に大きな支障をきたす例が多くなります。対して、高齢で発症すると、ほとんど症状を自覚しないままに一生を終える、ということも考えられるわけです。
また、脊髄小脳変性症の予後については、患者の生活環境による影響も指摘されています。リハビリなど積極的に治療に取り組んだ場合と、日常的にベッド上で安静にしていた場合とでは、同じ病状であっても予後には大きな差が生じます。脊髄小脳変性症を発症している患者については、治療に取り組む姿勢が予後を良くも悪くもするのだということを認識しておく必要があるでしょう。根本的な治療は困難でも、日常的な取り組み次第で予後が良くなるということは覚えておいてください。

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