網膜色素変性症は治療困難な難病ですが、日夜国際的な規模で研究が進められおり、治療法をはじめとして新たな発見が期待されています。最新の研究では、網膜に異常をきたすメカニズムが解明されつつあり、病の全容解明に向けて大きく前進しているようです。また、昨今注目を集めているiPS細胞の技術を応用した治療法も、網膜色素変性症を根本的に改善する可能性を秘めているようです。
iPS細胞とは、人間の様々な器官に分化可能な細胞のことで、今後さらに研究が進めば、神経、筋肉、臓器などを培養することができるようになるといわれています。その特異な性質から別名「万能細胞」とも呼ばれ、医療の分野に革命を起こす技術として大きな注目を集めています。網膜色素変性症の治療においては、例えば病巣となっている部位(視神経、血管、網膜など)にiPS細胞を移植することで、健康な視野・視力を回復できる可能性があります。ただし、iPS細胞の研究はまだ発展途上にあり、実用化には数十年の期間を要するとの見方が一般的です。現状では、iPS細胞を用いたいかなる治療も実践されていません。
しかし、こうした研究の積み重ねが難病治療の分野において目覚しい発見をもたらす可能性は否定できませんから、あるいは近い将来に劇的に症状を改善する方法が確立されるかもしれません。事実、マウスを用いた実験などで着実に成果を上げており、実用化への流れは年々加速していえるようです。

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