多系統萎縮症においては対処療法の一つとしてリハビリが非常に重要です。具体的には、歩行訓練やマッサージ、筋力トレーニングなどが実践されます。自力で歩行できる状態を保つことは、生活の質を大きく向上させてくれますし、各種のマッサージは筋固縮(筋肉がこわばる)の進行を遅らせてくれます。筋力のアップは怪我のリスクを軽減させるために有効です。鍼治療後に必ず軽いリハビリを加えます。
言語障害を生じている患者さんについては、専門家の指導のものと言語トレーニングが実践されています。他人と意志を疎通しようという努力は、闘病生活のモチベーションを保つうえで非常に重要なポイントになります。日々の取り組み方次第では、亡くなられる直前までコミュニケーションが可能な患者さんもいらっしゃいますから、早期・継続的なトレーニングが推奨されます。
ただし、リハビリの種類に関わらず、過度なトレーニングはかえって病状を悪化させる恐れがあります。特に体への負担が大きいメニューについては、1日数回に分けて、少ずつ継続的に進めて行くことが必要です。そのあたり、一般の方には判断が難しいケースも多いので、医師の監視の下、理学療法士など専門家の指導を受けるようにしてください。医療機関のサポートを受けることも可能ですし、訪問マッサージなど民間のサービスを利用することも検討してみてもよいでしょう。一人で実践すると転倒、怪我のリスクが高いので、自宅で行なう場合は必ず家族などの介助を受けるようにしてください。

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