多発性硬化症(MS)にはいくつかの診断方法があります。まず髄液検査においては、症状の悪化によって炎症が見られます。また、細胞数や総タンパクの増加によって、病気の進行をある程度把握することができるといわれています。検査方法としてはMRIが有効で、自覚症状のないケースでも多発性硬化症(MS)の病巣を発見することが可能です。神経に刺激を与えて、その刺激が脳に伝達されるまでのスピードを調べる誘発電位という検査も実践されています。多発性硬化症(MS)を発症している場合は、視神経や脊髄において異常が検出されます。
診断基準としては、中枢神経に二つ以上の病巣が認められること、症状が再発、良化を繰り返していること、他の疾患の可能性を排除できること、などが挙げられます。症状については、患者の自己申告によるところも大きいので、診察の際は医師とのコミュニケーションが重要になります。特に自覚症状については、痛み、しびれなどの違和感、疲労感に至るまで、詳細な問診が欠かせません。また、医師の側としては患者の話し方や他覚症状(患者が気づかない症状)に気を配る必要があります。
多発性硬化症(MS)は初診で見逃されることも多く、診断の難しい病気に数えられます。発見が遅れるとそれだけ治療も遅れ、結果として予後に悪影響が及ぶ可能性もありますから、多発性硬化症(MS)が疑われるケースについては慎重な診断が求められます。万が一、自覚症状があらわれた場合は、できるだけ早く神経内科で診察を受けてください。

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