多発性硬化症(MS)の治療は、主に再発の予防を目的として、神経細胞の破壊が進行しないように薬物の投与が行なわれます。早期の治療ほど効果が高いといわれており、薬物療法と並行してリハビリに取り組む患者さんにはより良い結果が期待できます。再発に関しては、風邪の罹患や疲労の蓄積などによってリスクが高まるため、日頃のケアが重要になります。
多発性硬化症(MS)の治療方法は、患者さんの病歴、症状の重さ、年齢などによって異なります。一概にどの治療法が良いと断言はできないので、その点には注意してください。医師によっても治療法は異なるケースがあるようです。広く実践されている方法としては、副作用の少ない免疫抑制剤を長期にわたって処方するという方法が挙げられます。免疫抑制剤としては「アザチオプリン」、「サイクロホスファミド」などが広く使用されています。この他、副腎皮質ステロイドホルモンを含有する医薬品が使用される例も多いようです。症状が重い場合には長期、あるいは大量の投与が必要になりますが、使用量や期間に応じて副作用も大きくなるので注意する必要があります。
対処療法として、痛みには鎮痛剤、筋肉のつっぱりや痙攣には痙攣を抑える薬が処方されます。慢性的な痛みに対しては、長期の鎮痛剤の服用は危険であるため、マッサージ、ストレッチなどの取り組みが推奨されます。また、ストレス、喫煙、気温の急変などは症状を悪化させる(あるいは再発のリスクを高める)恐れがあるので、患者自身の習慣的な気配りも重要になります。

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